第4回日本語教育学会賞



【授賞理由】(日本語教育学会)

 日本語教育方法研究会は,1993年に設立されて以来,日本語教育の現場に役立つ実践的かつ実証的な方法研究を推進し,日本語教育の質的向上を目指すことを目的として活動を行ってきた。同研究会は現在約300名の会員を有し,研究発表会(年2回)を中心に活動している。
 研究発表会では,地域のボランティア教室から国内外の大学機関まで幅広い現場において,実践に関する数多くの発表と活発な意見交換が行われている。また,ポスター発表という形態を日本語教育の分野にいちはやく取り入れたのも同研究会であり,ポスターを前にしたディスカッションは理論と実践,研究と教育現場を結ぶ貴重な議論の場を提供している。同研究会の活動を通して,研究と実践活動の拠り所を得た教師も数多い。また,2005年3月には創立十周年記念論文集を出版している。このように,同研究会の10年以上にわたる地道な活動と成果が,日本語教育の発展と質の向上に寄与した功績は大きい。
 当学会は,日本語教育方法研究会の以上の活動と将来にわたっての活躍を期待し,学会賞を授賞する。
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